#001 こんなFAXが届いた
2008年某日。
事務所に珍妙なFAXが送られてきた。それはA4用紙にびっしりと文字が書き連ねてあるものであった。
書き出しはこうだ。
お願いがあります。私は不思議なことを研究している森田健と申します。自分で申し上げるのも恥ずかしいのですが、テレビ放映などもされており、日本ではかなり有名な研究家です。
この度はあなたにご相談にのっていただきたく、失礼を顧みずファックスにてご連絡させていただきました。実は、占いに関してのレポートを作りましたので、あなたに評価していただきたいのです。
なんとも支離滅裂な文章だ。
第一、自ら「有名な研究家」 と言っているものの、我々研究所の人間は誰一人、彼の存在を知らなかった。
しかし、非常に興味深い。懐疑心を煽るがそれでいて好奇心を駆り立てる文章ではあった。
FAXはその後、森田健氏の成功例(占いったら株で物すごい儲けちゃったよ話)やウサギを生け贄にして父の命を救った話などが書きつづられている。
そして最後に無料でレポートを送らせて下さい。との文面で締めくくられていた。
さらにその下には返信用記入欄が儲けられている。
□占いのレポートを送ることを許可します。レポートは無料で、私に義務や負担はありません。
□永久に削除して下さい。 (削除するFAX番号を記載)
□非常に立腹しております。
そして注意書きとして、こんな文章が添えられていた。
またこのFAXにご立腹の場合、紙代・インク代に相当する品物をお詫びにお送りいたします。必ず「永久に削除」と「非常に立腹」をチェック・ご記入の上、その上の欄を使ってご送付先・お名前をお知らせ下さい。
「…これはギャク?」
研究員の誰かが言った。
「いや…新手のスパムメールだよ。」
誰かが冷静に答えた。
私は一通りツッコミを入れることにした。
まずチェック項目にそもそも 「永久に削除」と「非常に立腹」という二つの項目が必要なのか?と言う問題だ。
必ず「永久に削除」と「非常に立腹」をチェック・ご記入の上、その上の欄を使ってご送付先・お名前をお知らせ下さい。と自ら謳っていることからこの二つの項目はセットであると言える。
ならば何故、二つに?誰かが言うようにこれはギャグでしかないのか?
そしてウサギを生け贄にして父の命を救う話は非常に儀式的で、占いというよりもカルトな宗教を彷彿させる。もっとも、ここに関しては古くは占いは政治とうに使われた儀式であるから、そう言った意味では理に適った内容であるとも言えるが…。
そこで、私は彼についていろいろ調べてみることにした。
そして調査の結果以下の事実がわかった。
・自ら森田健、通称「もりけん」と名乗っている。
・女装趣味があるらしい。
・ふしぎ通販を運営しているらしい。
まだまだあるのだが、不確実性の高い情報は今回は省くことにした。
そして、我々研究所は一つの結論にいたる。
「これは面白いことになりそうだ!」と 。
ということで我々はもりけんのレポートを希望するという手段に出た。
さて、どんなものが届くのか楽しみだ。
第二回目はレポートが来たときにまた筆を取ろうと思っている。
参考
不思議研究所ドットコム
森田健
wikipedia
もりけんドットコム
女装に関する情報(りんご編)
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